【.labNEWS】

【正直者の会.lab/キャプテン下野優希からのご報告です。】

 突然ではありますが「正直者の会.lab」の活動を昨年の公演「日本難民 Japanese refugees」を最後に一旦終了する事となりました。

今後の新たな展開も見据えて、熟考したうえの結果です。

 私たち正直者の会.labは前身であるNPO劇研「アクターズラボ公演クラス」より現メンバーと作・演出の田中遊との創作活動が始まりました。私が関わり始めて今年2018年で丁度10年目にあたりました。一年間を通して基礎稽古、本番間近の自主練、稽古を経て作品を創るペースで活動を続けて参りました。

 そしてアクターズラボ時代後半には公演クラスの発表会の枠を越えた、よりより作品を生み出してこられました。
続いて企画終了に伴って独立して現在の正直者の会.labで約6年間はゼロから公演を作る難しさと格闘しながら多くのお客様に毎年楽しみにして頂けるような作品を生んでこられました。

 これまでのアクターズラボ時代、正直者の会.labとしての活動はなにより観に来て頂いたお客さま、力強く支えてくださる頼れるスタッフの皆さま、懐深く受け入れて下さった劇場スタッフの皆さま、そしてメンバーに関わるご友人、ご家族の皆さまといった本当に多くの方々のご協力とご声援があったからこそ成功してきたのだと思っております。

今まで本当にありがとうございました。

この場を借りてお礼の言葉を書かせて頂きました。

 この度一旦正直者の会.labは終了いたしますが、メンバーはそれぞれのフィールドで舞台と関わって参ります。
メンバーそれぞれに引き続きのご協力とご支援頂けると幸いです。

 終わりにキャプテン・・・一般的にはリーダーの方が馴染み深いかもしれません。
私がキャプテンとして正直者の会.labで経験をさせて頂いた多くの出来事は得がたい時間だったと思っております。
多くの学びは今の自分自身の基礎となってこれからも自分自身や周りに巡って行くと思います。

この巡りはきっと新たな種を私に運んできてくれることと信じております。

簡単ではありますがキャプテンからのご報告と今までのお礼の言葉とさせて頂きます。

最後に今まで共に作品を創ってきたメンバーの皆さん
本当にありがとうございました。

正直者の会.lab/キャプテン
下野優希

【作・演出を担当の田中遊からのご挨拶です。】


 沢山の人に支えられて活動してまいりました正直者の会.labは2017年公演「日本難民」をもちましてその活動を終了することになりました。
 作品を共有してくださった全てのお客様と、スタッフの皆さん、ともに作品を作ったメンバー(一作品だけ参加の人もいれば足掛け10年以上(!)一緒に作品を作ってきた同志もいます。)関わっていただけた全ての方々に改めて感謝を申し上げます。これまで本当にありがとうございました。
 正直者の会.labは六年間の活動でしたが、それ以前に劇研アクターズラボの三年間がありました。(更にその前にも実は有るのですが…)劇研アクターズラボはNPO劇研の主催で出演者を一般に公募する演劇公演事業です。私が三年間の講師任期を満了したのちクラスの「燃え尽きちゃわなかった人たち」が集まって「まだやりたいよね」という話から正直者の会.labは始まったのでした。一年を通して稽古しながら年に一本作品を作るサイクルはその後も踏襲され実に九年間続きます。厳密に言うと稽古期間は十ヶ月でした。最初八ヶ月は週に一度の稽古で、本番の二ヶ月前からは週二回になり更に自主稽古も増えます。とはいえ、いわゆる劇団のように「がっつりみっちり」じゃなくて、ゆったりとしたペースで一年かけてお芝居を作るスタイルはある意味でとても豊かで、またそれぐらいの頻度、忙しさでしか演劇に関われない人たちが集まって作品を作っていったのです。贅沢な時間でした。ただ活動を長く続けていく中でこの贅沢を維持することが難しくなりました。残念ではありますが「この先の展開」をポジティブに考える上でも、ここで活動を終了します。
 足掛け九年間。メンバーに刺激を意見をもらいながらつくった九本の作品はどれも、僕一人では到底、発想すらしなかった作品たちです。宝物です。ともに作品を作ったメンバーに感謝と、そして誇らしい思いでいっぱいです。
ありがとうございました。

2018年5月
田中遊

昨年の作品「日本難民 Japanese refugees」の舞台写真より

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